会員様インタビュー

[2017-06-01] 「会員様インタビュー」 No.001[安冨白土瓦 代表 安冨義和様]

「会員様インタビュー」 No.001[安冨白土瓦 代表 安冨義和様]

今回は、南あわじ市で「400年に及ぶ伝統工芸的地場産業である『淡路瓦』」を造り続けて30余年、
「体験を通じて大地のすばらしさ、瓦づくりの先人の知恵を子供から大人まで多くの人に学んでほしい」

という想いで始めた「淡路瓦粘土彫刻体験」、そして淡路島名物の"淡路島ポーク(猪豚)"を実際に

屋根瓦で使用する「淡路瓦」の上で焼く「"甘みの強い脂"が味わえる『猪豚かわら焼き』」が大人気の

「安冨白土瓦」の代表である「安冨義和様」にインタビューして参りました。

 

・事務局 :「御社の事業をわかりやすく一言で教えてください。」
・安冨さん:「当社の事業は3点あります。『①淡路瓦の製造販売事業』『②淡路瓦粘土彫刻体験教室の運営事業』『③飲食店"かわらや”の運営事業』の3点です。」
「①の事業を行っていた当社が②③の事業をはじめたきっかけは、近年”主に住居の建築に屋根瓦を使わなくなってきた"ことから今後日本らしさの象徴でもある"瓦”が減っていく傾向にありますが、『この先も淡路瓦を絶対に絶やしたくない』という想いでまず淡路瓦に触れてもらおうと考え『②の粘土彫刻体験教室』を始めました。

さらに、お客様からの『この辺りで美味しくていい飲食店はないか』という声が多かったこともあり、

『淡路瓦を使って安冨白土瓦ならではの特徴ある飲食店をやろう』という想いから、

淡路瓦を使い淡路島の特産品である"淡路島の猪豚""淡路島産玉ねぎ"を瓦の上で焼く『猪豚かわら焼き』スタイルの『③飲食店"かわらや”の運営事業』を開始しました。

 

・事務局:「事業展開で苦労した点を教えてください。」
・安冨さん:「一番はやはり『猪豚かわら焼き』の火の問題ですね。当初は火力が必要と考え、ガスの導入も検討したのですが、最終的に現在の『七輪で炭火』の形に落ち着きました。ただ、炭火だとある程度の火力にするために少し時間がかかるため、『お客様の到着時間に合わせて程よい火加減になるようこちらで調整しています』」
※ちなみにメニューに「牛肉」なども試されたそうですが、「脂を適度に吸ってはく、という瓦の性質に対して脂が少ない」ためすぐ瓦にくっついてしまう」という理由で「融点が低く、甘みのある脂」が特徴の『猪豚(淡路島ポーク)』にすることに決めた、とのことでした。

また、「猪豚を焼いた後」の〆に人気の『ガーリックもんじゃ』はご飯を「猪豚を焼いた後の瓦」の上で炙って塩コショウして提供する料理なのですが、「脂を吸った瓦」から今度はご飯に脂が移るため、使用後の瓦を割ってみると、かわら焼き後の瓦には脂がたっぷり残っているが、ガーリックもんじゃをした瓦にはほとんど脂が残っていない、との話で、まさに瓦が脂を吸ったりはいたりすることが一目でわかるということでした。

 

・事務局 :「安冨さんの今後の展望について教えてください。」
・安冨さん:「淡路島の伝統工芸産業である淡路瓦を絶やさないためにも『淡路瓦のかわら焼き』を全国に広げ、淡路島の瓦製造会社が安定した淡路瓦販売の製造及び販売を行えるような取組みも視野に入れて活動していきたいと考えています。」

 

・事務局:「今後どんな事業者さんと連携したいと考えられていますか?」
・安冨さん:「そうですね。共に淡路島の活性化を盛り上げられるような、『観光施設』『体験施設』『飲食店』といった方々とつながって、お互いの施設のPRを行っていきたいと考えています。」

・事務局:「安冨さん、お忙しいところ、お時間を頂きありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。」
ということで、「淡路瓦に対する熱い想い」を安冨代表に伺うことができました。
ご興味ある方はぜひお問合せしてみてください。

 

「安冨白土瓦」
〒656-0312
兵庫県南あわじ市松帆脇田甲105-2
TEL:0799-36-2303
http://www.awaji-taiken.com/

「かわらや」さんのHPはコチラ↓
http://tabelog.com/hyogo/A2806/A280603/28022927/